建築士になるまでに

建築士になるまでに

「けんちく」のプロを目指して

ラブリコを評価します

皆さん、こんにちは。mitsukiです。

 

先日触れた商品について覚えておいででしょうか。

簡単に壁に柱を立てられるラブリコという商品。

 

実際に購入して使ってみたので、その感想も含めてご紹介します。 

ラブリコについてご存じない方のためにも基本的なことからご説明するのでご安心を。

 

ではいきましょう! 

 

ラブリコとは

f:id:t-mitsuki:20180426171216j:plain

 

まず商品についてサッとご説明します。 

 

壁や天井を傷付けずに木下地を作れるラブリコ

ツーバイフォー材と呼ばれる規格の木材を使い、柱を立てることができます。

 

その際に天井も床も壁も、誰も傷付けないため賃貸派ユーザーを中心に人気に火が付きました。

原状回復が原則の賃貸住宅においてこれは大きなアドバンテージになりますね。

 

部屋を本格的に装飾しようとした場合、木下地を作れるかどうかで出来ることの幅が大きく変わります。

ラブリコはその下地を誰でも簡単に作れる商品なのです!

 

類似品について

同じ用途の製品がいくつか出ているようなので、簡単にご紹介しておきます。

このあたりは他の方がいくらでも説明してくれているので3行で。

 

a.ディアウォール 

f:id:t-mitsuki:20180426165922j:plain

 

親愛なる(dear)壁(wall)のために。嘘です。

商品自体は数年前から存在していたようですが、DIYブームで一気に注目されました。

バネの力で天井を突っ張ります。以上。

 

b.ウォリスト

f:id:t-mitsuki:20180426165659j:plain

 

ジャッキアップの力で天井を突っ張ります。(強そう)

使用の際はドライバーを使いますが、Amazonの商品レビューによるとネジ頭が貧弱らしく、割と速攻でナメる(潰れる)ようです。

そうなったらゴミ箱コース。以上。

 

使ってみた感想

さて前置きが長くなってしまいましたが、ラブリコを使ってみた感想を述べます。

 

端的に言えば材料を揃えるのがすべてです。 

 

買い出し編

まずはラブリコとそれに必要な材料を買うためにホームセンターへGO。

私はカインズホームへ行きました。

 

f:id:t-mitsuki:20180426203414j:plain

 

看板にもデカデカと書いてありますね。

Do It Yourself!自分でやれ!

 

命令されてはやるしかありません

 

買ったもの

今回はラブリコで柱を5本立てる計画です。

以下、実際に購入したものとその費用をご紹介します。

 

①ラブリコ

f:id:t-mitsuki:20180428134313j:plain

 

柱1本立てるのに1セット必要です。アジャスターと呼ばれています。

オプション品は買う必要がありません。

 

1100円くらい × 5個 = 6,000円

 

②ツーバイフォー材(2×4材)

f:id:t-mitsuki:20180426201256j:plain

 

大抵のホームセンターに売られている木材の規格です。

材種はSPFやホワイトウッドがありますが、どっちでもいいです

 

事前に天井高を測っておき、その長さ(-95mm)でカットしましょう。

端材は何かと役に立つのでお持ち帰りコースで

 

カットしても材料はかなり長いです。

大きい車でなければ持ち帰るのに苦労しますので、その場合は素直にホームセンターのトラックを借りましょう。

 

800円くらい × 5本 = 4,000円 

 

③塗料

f:id:t-mitsuki:20180426201744j:plain

 

ホームセンターで売っているツーバイフォー材の白身カラーにひと手間加えたければ是非購入しましょう。

何色になっても後悔はしません。愛着がわきます

オイルステインという種類のものと、塗るための刷毛、ペイント薄め液を黙って買って下さい。

 

諸々2000円くらい

 

④その他

・木材のささくれで痛い思いをしたくなければサンドペーパーを買いましょう。(500円)

・柱の垂直を担保したければ水平器を買いましょう。(1,000円)

 

諸々2000円くらい

 

まとめると

買い出しが完了しました。

これで準備OKです。

 

さて今回のお買い物の金額をまとめると、およそ14,000円になりました。 

これを高いと見るか安いと見るかはアナタ次第

 

大工さんの1人工はおよそ2万円前後ということを踏まえると、材料費だけでおつりが来ますね。  

 

ちなみに上の金額について、カウンターを付けたいとか壁掛けフックを付けたいとか、そのへんの費用は一切見ていませんので悪しからず。

今回はあくまで柱を立てることまでが目標です。

 

施工編

施工について難しいことは何もありません

ラブリコの説明書1枚にすべて記載されています。

 

ラブリコを柱の上下に装着し、立てる

これだけです。  

 

f:id:t-mitsuki:20180428165835j:plain

 

これだけなのですが、あまりに説明し無さすぎなのでビフォー・アフターで写真をお見せします。

 

Before.

f:id:t-mitsuki:20180428134503j:plain

 

After.

f:id:t-mitsuki:20180428134524j:plain

 

何とも殺風景…

 

しかしまだ希望はあります。 

今回はこれにカウンターも追加してみました。

 

f:id:t-mitsuki:20180428145955j:plain

 

相変わらず殺風景…

私にはDIYのセンスが無いようです。

 

今回は廊下にも収納用途で柱を立ててみました。

個人的にはこちらの方が気に入ってます。

 

f:id:t-mitsuki:20180428160155j:plain

 

カウンター壁フックをつければ、実用性が出てきますね。

f:id:t-mitsuki:20180428160218j:plain

 

下地ができたので今後はこれに装飾を加えていく予定です。

 

柔軟性がきっと大事になってくる

さてここからは私見を述べさせてもらいます。

ちょっと長いです。 

 

ラブリコの良い点 

今回ラブリコについてこれでもか!というくらいアピールしましたが、別に回し者ではありません。

私が何より良いと思うポイントは、一般消費者(※以下ユーザーと呼びます)自分で建築出来てしまう点です。それも簡単に

 

究極のDIYは自分で家を建てることですが、ユーザーはそこまでの知識は持ち合わせていませんし、何より時間がありませんよね。

 

故に彼らはハウスメーカーや設計事務所・工務店等に「家建てて」と依頼するわけですが、如何せん高い

一般的な住宅は土地建物で2000万円をゆうに超えてきます。

先ほども大工さんの日当を2万円と記しましたが、決して安くはない金額です。 

 

つまり工事金額の内訳には職人の手間賃かなりの割合を占めています

 

しかしそもそもなぜ高いのか

職人の生活がかかっているとかいう類の話ではありません。

 

それは職人しか出来ない仕事だからです。

この点をラブリコは崩そうとしています。

 

特段の知識も工具も必要とすることなく大工仕事をやってのけたのです。 

 

 

このラブリコで作った柱にボードを張ってクロスを貼れば、立派な間仕切り壁の完成です。簡単なことこの上ありません。

 

そういう意味でラブリコは大きな役目を果たしました。

DIYで出来ることを増やした」のです。

 

そして「DIYで出来ることが増えること」は「職人の技術を必要としないこと」につながります。

 

結果、職人の技術の希少性が下がるので手間賃も下がります。 

ユーザーにとっては確実に良い方向に動いているのです。

 

変化の時代

さてもうひとつ理由があります。

 

小見出しにもあるように、これからは何でも変化のスピードが桁違いな時代です。

その根本にはテクノロジーの発達がありますが、ここでは触れません。

 

色んな価値観が一瞬で広まる時代ですから、今日の正解が明日の不正解になっていても何ら不思議ではありません。

 

そんな中、家を一生の買い物と決め付けて将来のライフプランを考え抜いても、きっとアテになりません。 

今後は変化に柔軟に対応できる住宅のニーズが高まってくるでしょう。

 

これは従来の建築では難しいとされてきた部分です。

なにせ、ひと昔前までは問屋を介さなければ材料も手に入らなかった時代ですから。

 

しかしネットで簡単に材料が取り寄せられるようになり、ラブリコのような簡単施工の商品が生まれました。

施工方法もユーチューバーが紹介してくれています。

 

もう現時点でユーザーは壁下地仕上げ自分で施工できる状態にあるんです。

この勢いで天井設備も、ユーザーが自分で簡単に設計・施工できる日が来ると考えるのは決して早計ではないと思います。

 

ユーザーがネット等でどんどん賢くなっていく中、業界全体は置いてけぼりをくらっていると感じるのは私だけでしょうか。

 

おわりに

 

いつもご覧になっていだたきありがとうございます。

 

GWですね。

先日、電車のホームでスーツ姿の若者が楽しそうに談笑していました。

おそらく新人研修を終えた新入社員だったのでしょう。

 

あれから彼らが各部署に配属され仕事を始めたいま、どんなことを考えているのでしょうか。

五月病なんて言葉があるくらい理想と現実のギャップは大きいのだと思います。

 

しかし老婆心ながら社会と関わり続けて欲しいと思うばかりです。

多少の嫌なことがあってもめげずに。

 

オッサンとして最初は「これだから最近の若者は〜」と思ってしまうのが性ですが、それでも彼らの今後に期待せずにはいられません。 

あの時の「これからやってやるぞ!」という表情はとても頼もしく感じました。

   

それでは。