建築士になるまでに

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「けんちく」のプロを目指して

家を建てる前にしなければならないこと~確認申請とは~

皆さん、こんにちは。mitsukiです。

 

今回は「建物を建てる前の申請」についてご説明したいと思います。


いわゆる「確認申請」というやつですね。

 

家に限らず私たちは建築物を建てる前に必ずこの申請をして、行政のお墨付きをもらわなければなりません。

 

家の間取りが決まった!
施工会社さんも決まった!
さあすぐに家を建てよう!

 

というワケにはいかないんですね。
残念ながらそこにはいくつか乗り越えなければならないハードルがあります。

 

 

 

確認申請のコスト

 

確認申請というぐらいですから当然コストがかかります。


それは時間的なコスト(審査期間)と費用的なコスト(申請手数料)です。

 

一般的な住宅で考えたら最短でも1~2週間程度、費用としては3万円程度かかります。
設計士の事務手数料も含めたら5~10万円ほどは取られますね。

 

そんなお施主さんにとって地味に痛い出費となる確認申請。
せめてその意義を知りたいですよね。

 

先に答えを言うと、「社会悪となる家」を作らせないためです。

 

ぼくのかんがえたさいきょうのおうち

 

お施主さんの要望を聞いたとします。

 

・いつも満腹でいたい!お菓子で出来たおうち!

・時代は紙でしょ!折り紙で出来たおうち!
・私方向音痴なの!遠くからでもすぐ見つけられる超高層一軒家!

 

極端な例ですが、こんな家を建てたいとお施主さんが言い張ったらどうでしょう。


建築においてお施主さんの力は絶対なので、設計士もおいそれとは反対できません。
下手したら何が何でも実現させろと言い張るお施主さんもいるかもしれませんね。

 

しかし実際に建った場合を想像してみて下さい。

 

・お菓子のお家が建ったら、虫食いの被害とともに家が倒壊するかも。

折り紙のお家が建ったら、少しの火の気で大火災になるかも。
・超高層一軒家が建ったら、隣家が常に日陰になってしまうかも。

 

ざっと思い付くだけでこれだけの危険性があります。

本来人々を幸せにするはずの建築が人々を危険にさらす…

 

そんな建築物はもはや社会悪です。

 

いくらお施主様が絶対だからといって、社会的に越えてはならないラインがあるということです。

建築においてはそれが建築基準法なのです。(至極当然なことなので改めて言うのもアレですが…)

 

そしてこの審査を担当する機関が確認検査機関になります。

確認検査機関とは、さながら建築基準法というお城を守る門番のようなものですね。

 

具体的には各市町村の役所にある建築指導課や、国や都道府県の認可を受けた指定確認検査機関がこれに該当します。

ネットで「◯◯(市町村名) + 確認審査機関」と調べればその一覧が出てきます。

 

ちなみにこの確認審査機関、誰でも行けちゃうんです

 

ハウスメーカーや設計事務所を仲介するとどうしても話が飛躍しますよね。あとお金の話に持っていかれます。

 

そういった対応が面倒な人、でも建築の規則についてよくわからない人。

確認審査機関はそんな迷える子羊も懇切丁寧に対応してくれます。

 

こんな建物ってありなのかな!?」と疑問に思うことがあれば、是非行ってみましょう。

 

確認申請って具体的には何するの?

 

さて、ここまで理解できたところで改めて確認申請の内容をご説明をします。

 

「建てようとしている建築物が建築基準法に違反していないかどうかを審査する。」

 

確認申請の目的はわかりましたが、実際の作業はどんなことをしているのでしょうか。

 

ずばりそれは、設計図を審査するのです。

 

つまり計画している建築物の基本図面(平面・立面・断面とか)各種計算書(構造計算とか)を審査機関に提出し、チェックしてもらいます。

 

チェックしながら審査員は片っ端からアラを探し出します。

 

この部屋の用途は?とか
この家の階段、急すぎない?とか
ここキッチンなのに換気扇ないの?とか

 

そんなことを根掘り葉掘りチェックするんですね。

 

設計士も人間ですから、時にはミスすることもあるでしょう。
そんなときは改めて図面を修正し、「これなら文句ないですよね!?」と改めて審査機関に説明するわけです。

 

そうして審査機関と設計士とが二人三脚で進めていき、初めて「この建物はOK!」と着工の許可が下りるのです。
(まあなにかあったとき最終的な責任は設計士がすべて負うんですけれど…) 

 

晴れて合法に

 

家の間取りが決まった!
施工会社さんも決まった!

確認申請も下りた!
さあすぐに家を建てよう!

 

いいんです!

これが正式な手順なんです!

 

こうして晴れて無事着工を迎えられるわけですね。

地縄を張って~、地鎮祭をして~、などなど。

 

着工を迎えられる喜びを存分に噛みしめてください。

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しかし!

 

いくら行政のお墨付きをもらったといっても、まださわりの段階です。

建築工事という長い工程の中のはじめの一歩だということをご承知ください。

 

なぜこんな言い方をするかというと、建築計画の許可が下りたということは、工事が図面通りに行われているか確認する審査も当然あるからです。

 

 

この審査を受けないと後々面倒なことになるのでしっかり受けましょう。

(ちなみにひと昔前はこのあたりユルユルだったようで、現代は文字通り面倒なことになっています。)

 

またこの審査についても記事にしてご説明しますのでお待ち下さい。

 

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おわりに

 

いつもご覧になっていだたきありがとうございます。 

  

秋です!秋刀魚!秋風が心地よいですね。

 

いい季節がやってきました。

1年で最も過ごしやすい季節だと個人的には思っています。

 

しかし近年の教訓としては、この季節の風情に浸っていると年末がすぐ目の前に迫って来るということ。

1年ってホントあっという間です。

 

ちなみに年をとるほど年月の感覚が早く感じるのは、「成長とともに経験則で日々の出来事に対応できてしまうことで留めておくべき記憶の量が減り、あとで振り返ったとき結果的に早く感じるため」、と聞いたことがあります。

 

惰性で生きたらますますこの流れは加速しそうです。(汗

そうはなりたくないな~。

 

それでは!