建築士になるまでに

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「けんちく」のプロを目指して

建築におけるライニングとは

皆さん、こんにちは。mitsukiです。

 

以前記事で取り上げた男子トイレの汚垂石
ニッチすぎて需要はないかと思っていましたが、意外と根強い人気があるようで。

 

確かにトイレは建築に関係なく皆さんが一般的に使うもの。しかも毎日

普段は気にもならなかったことが、ふとしたきっかけで意識が向くようになっても不思議ではありません。

 

そこで今回はトイレシリーズ第2段!

トイレのライニングというものをご説明したいと思います。

 

汚垂石やらライニングやら。

トイレにはまだまだ私たちが知りもしない要素が潜んでいますね。

 

ライニングとは

 

ライニングとは何でしょう。

百聞は一見にしかず。まずはモノを見てください。 

 

ライニングとはコレのことです。

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なんだまた男子トイレの話か、と思ったそこの(女性の)あなた!

今回は違いますよ。

 

ライニングは女性トイレにも存在します。

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それどころか洗面台にも!

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こうなるとどこもかしこもライニングだらけです。

ほとんどの方が一度は目にしたことがあるでしょう。 

 

ではこのライニング、一体何のためにあるのでしょう。

 

ライニングの役目

 

私たち一般消費者にとって、ライニングの用途はこれしかないでしょうね。

 

「荷物置き」 

コレにつきます。

 

ライニングがない場合、例えば男性であれば小便器の上に荷物を置かなければなりません。しかし直接的ではないにしろ、小便が直接かかっている陶器の延長線上にある部分。置かなくて済むならそれが一番いい。

 

例えば女性であれば、ドアの裏側にある引っ掛け棒に荷物をかけたいけれど、このお洒落なポーチには棒を通すような穴はない。便器の上にも置くスペースは見当たらないし、仕方ないからポーチを抱えながら用を足すしかないのか…(想像です)

 

そんなジレンマを抱える私たちにとって、ライニングはまさに救世主となったのです。

距離的にも気持ち的にもワンクッション挟むことにより、トイレに荷物を置くという選択肢を確保してくれました。

(衛生面上は正直変わらないでしょうけど。笑)

 

しかしちょっと考えてみてください。

あらゆる業界の一歩も二歩も遅れている建築業界の人が、こんな気の利いた仕組みを考えることが出来ると思いますか?

 

私はノー!と言わざるを得ません。

 

荷物置きとしての機能は偶発的にできてしまった。

ライニングはあることの副産物だったのです。

 

ライニングの真の役目

 

建築的にライニングの役目を考えてみましょう。

ライニングが設置されていたのはどのような場所だったでしょうか?

 

小便器、大便器、洗面台…このあたりに設置されていましたね。

これらの設備にはある共通点があります。

 

そう、配管スペースが必要な点です。

 

これら衛生設備には給水排水を行うための配管設備が必須です。

でないと手は洗えませんし、便も流れません。笑

 

ではその配管スペースはどのように確保すればいいのか。

 

仮にライニングを設けない場合、壁の中に直接埋め込むことしか方法はありません。

しかし壁には壁で、すでに柱・間柱・断熱材などが存在しているため、配管スペースが取りづらい状況にありますよね。

 

そうなると配管スペースの分だけ壁全体を厚くするしか方法がないことに気付きます。

(これを業界用語で壁をふかす、と言います)

 

しかし便器や洗面台のためだけに壁全部を厚くするのは経済的ではありません。

そこで編み出されたのがこのライニングという、壁の一部をふかす方法です。 

 

ライニングの中を覗いてみると前述の通り、それぞれの衛生設備のための配管が通っているのがわかります。

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これをさらにパネルなどで仕上げた結果、意外にも物置スペースとして有効活用ができることがわかり、現在の使用用途に至るわけです。

 

私たちが普段荷物置きとしてしか認識していなかったライニングですが、このような裏側があったのですね。

 

以上、ランニングの成り立ちでした。

 

おわりに


いつもご覧になっていだたきありがとうございます。

 

先日このブログのアクセス解析的なものを初めて実施してみたんです。

すると私がこの記事消そうかな?いらないかな?と思ってた記事が、意外にも長く読まれていることに気が付きました。

 

世間の皆様の考えることはわからないもので、私が重要視していなかったものが世間の方にとっては意外と知りたい情報だったりするんだな~と思った次第です。

 

しかしこれはまずい傾向でもあり。

この両者の隔たりをなくすためにこのブログを続けているのに…

 

少し危機感を覚えました。

 

そんなこんなで同じ系統で連載してみたトイレシリーズ。

第3弾は果たしてあるのか!?

 

乞うご期待!

 

それでは。