建築士になるまでに

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「けんちく」のプロを目指して

音楽室の壁はなぜ穴だらけなのか

皆さん、こんにちは。mitsukiです。

 

音楽室の壁」と言われて何を思い浮かべますか?

 

額縁に飾られたベートーヴェンでしょうか。

額縁に飾られた校長先生でしょうか。

歴代の先生でしょうか。

 

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いえいえ、何よりもまず思い出されることがあると思います。

それは穴だらけだということ。

 

今回はその謎を解明したいと思います。

 

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穴の意味

 

音楽室の壁が穴だらけなのにはちゃんと理由があります。

 

言うまでもなく防音のためです。

それも低・中音域の音に対して効果を発揮します。

 

あの壁の穴、もちろん貼った後に空けたものではありません。

あらかじめ穴が空いた材料を貼っているのです。

 

その名も「有孔ボード

読んで字のごとく「孔の有るボード」です。

 

防音の原理

 

なぜ穴が空いているだけで防音効果があるのか。

「吉野石膏」という石膏ボードで有名な会社さんのHPに説明がありました。

 

孔あき吸音ボードの吸音原理

孔あき吸音材料はせっこうボードなどの板に直径5~15mm程度の孔を多数あけたものです。音がこの孔を通るときに、孔の周りで摩擦が発生しますので音が熱エネルギーにかわり吸音されます。このため孔あき板の背後に空気層がないと吸音しません。背後の空気層を含めて、「孔あき板吸音構造」と称します。

 

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(出典:吉野石膏株式会社)

 

音の振動を熱エネルギーに変換する!

高度なことを思い付く人がいるものですね。

しかし壁に穴が空いているだけでは不十分で、その背後に空気層があることが前提だそう。

 

あの穴の向こうには空気層が存在しているようです。

音楽室が身近にある方はぜひ一度確認してみてください。 

 

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吸音と遮音の違い

 

さて音についてここまで触れたので、もう少し掘り下げてみましょう。

これまで「防音」とざっくり説明していましたが、防音には二種類あります。

 

それは遮音吸音です。

 

一見すると同じとも捉えられる両者ですが、微妙なところで差異があります。

 

遮音について

これは文字通り音を遮断しているかどうか、を問われます。

 

遮音性能(透過損失)という言葉もあり、ある物質を通した場合にどれだけ音が軽減されているかが数値として表されています。

例えば101号と102号の2部屋があり、101号から発した音が102号へどれだけ伝わっているか。ここが重要になります。

 

ここまではイメージし易いですね。

 

吸音について

これも文字通り音が吸われているかどうか、が問われます。

とは言っても意味がわかりません。

 

先ほど101号→102号の音の伝わり方について着目しましたが、今度は101号室内で自身が発した音がどれだけ吸収されているか。ここが重要になります。

 

例えばカラオケでエコーMAXで歌えば、自室にいてもグワングワンと音が共鳴して不快ですよね。これは部屋の吸音が聞いていないどころか音が増幅している状態

 

しかし逆にエコーが全くなければ、不快さは感じないにしても発声量を大きくしなければなりません

自分の声がすべて部屋に吸収されてしまうイメージですね。適度なエコーがあると歌いやすい所以です。

 

吸音率でこのような違いがあります。

このさじ加減を部屋の用途ごとに設計し易くするための指標だと思って下さい。

 

例えば、コンサートホールなどは僅かな音でも遠くに響き渡ることを考えると、吸音率は低く設計されていると考えられます。

演者のささやきまでもが観衆に聞こえますからね。

 

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ぼくのかんがえたさいきょうのぼうおん

 

防音についてアレコレと掘り下げてみましたが、音の正体は詰まるところ空気の振動なので空気層の厚さが重要なのだとわかりました。

 

防音を確保したければその分の空気層、つまり壁の中に空間を確保しなければなりませんね。

と、ここまで書いたところであることに気付きました。

 

これって断熱と同じではないか!?

ということに。

 

断熱も空気の熱が伝わらないような空気層の厚さが重要でした。

防音と断熱は似た性質を持っていたのですね。

 

ちょ待てよ、そもそも空気が無ければ…

 

私の考えた最強の防音は壁内に真空層を設けることです! 

そのうち特許出願します。

 

 

おわりに

 

いつもご覧になっていだたきありがとうございます。

 

AIやら人工知能やら、色んなことが過渡期を迎えている現代。

変わらないことを良しとしてきた建築業界には今後どのような風が吹くのでしょうか。

 

そんな時代の変革を(胡散臭く)伝えるガイアの夜明けという番組があります。

 

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その番組の中で、DIYをさらに一歩進めた商品が紹介されていました。

ラブリコという商品です。

 

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なんと家を傷付けずに柱を立てれるという代物。

賃貸の私にとってこれは嬉しい商品です。

 

使ってて面白いし、何より大工さんの仕事を取ってしまうのではないか!?

そんな予感さえしてしまいます。

柱、つまり木下地があれば壁も容易に作れちゃいますからね…

 

仕事が減るのは怖いですが、同時にワクワクしてしまいす。

コスパ×2の現代でも建築単価はぶっ飛んでますし、これを機に少しでも裾野が広がればば良いのですが。

 

そんな遅まきながらマイブームを迎えたラブリコ。

近い内に記事にしたいと思います。(作品集も兼ねて)

 

それでは!