建築士になるまでに

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「けんちく」のプロを目指して

釘とネジの違い

皆さん、こんにちは。mitsukiです。

 

デスクで図面ばかり書いていると「大工さんがどんな工事をしているか?」

これはなかなか知る機会がないことだと思います。

 

そういう意味でDIYを始めて良かったとつくづく実感します。

無知の知。自分が何も知らなかったことに気付くことが出来たからです。

 

今回はそんな過程で得た知識の中でもとびきり基本的なことをご説明します。

 

題して「釘とネジの違い

業界人の方はスルーしてください。笑

 

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はじめに

 

DIYに木工事。

規模や熟練度に差はあれど、本質的にやっていることに大差ありません。

 

要は「木と木をどうつなぎ合わせるか?

これに尽きます。

 

木材の接合ですね。

仕口や継手が大工さんの技として有名です。

 

現在は大きく分けて2つの方法があります。

それが釘とネジになります。

 

釘とは

 

まずは釘について。

改めて説明するまでもないですが、コレのことです。↓

 

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大工さんあるあるでよく口に加えているアレです。

あれは一説によると、現場で大量に汗をかく大工さんが鉄分を摂取するためだと言われています。

(嘘です。)

 

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 作業風景はまさにこんな感じ。

金槌を用いて、ひたすら打ち込んでいきます。

 

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ネジとは

 

次にネジについて。

のっけから訂正しますが、木工事での現場ではネジとは呼びません

「ビス」と呼びます。聞き慣れない言葉ですね。

 

このネジとビスの違い

それは先端が尖っているかどうかです。

 

ネジ

ネジと言われれば皆さんも馴染み深いかと思います。

ドライバーで回せばぐいぐいナットに固定してくれるアレです。

 

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でもこのネジは果たして大工仕事で使えるのか?

残念ながらネジはいくら回転させても木に刺さりません。 

 

先に下穴をあければ話は別ですが、毎回木に下穴をあけるのは重労働。

出来れば両者をいっぺんに済ませてしまいたい。 

 

そんな想いで考案されたのがビスです。

 

ビス

これがビスになります。

 

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先端が尖っていますね~。反抗期の中学生のようです。

 

使用方法は全国共通です。

現代大工さんの三種の神器の1つである「インパクトドライバー」を用いて打ち込みます。↓

 

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ビスの種類

このビスは用途によって何種類にも分かれます。

すべてを説明するにはあまりに多すぎるので(というか知らない)、今回はその中でも特に使用頻度が多いものをご紹介したいと思います。

 

①コーススレッド

 

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木工用ビスの鉄板。

「粗いネジ山」を英訳したその名の通り、深くて粗いネジ山が木材にグイグイ食い込んでいきます

この徳用パックには1000本ぐらい入っているのに、その価格は1,000円以下!

大工さんのお財布にも優しい優等生です。

 

②石膏ボードビス

 

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建築と切っても切れない関係にある石膏ボードを貼る時に使用するビスです。

大きな違いはその頭部の表面にあります。

クロス張りの下地となるパテの乗りが良くなるようザラついているのが特徴です。

あと薬品とか塗っても錆びにくいらしいです。

 

①コンパネビス

 

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これまた現在の建築とは切っても切れない関係にあるコンパネ。

(コンクリートパネルの略です。ベニヤですね。)

通常のビスであれば毛羽立ち不可避ですが、特殊加工できれいに沈む! 

 

 

釘とネジ(ビス)の違い

 

ついに本題です。

釘もビスも木材をつなぎ合わせるのに使用することはわかりました。

 

しかしどちらも用途は同じ

使い分ける基準は何なのでしょうか?

 

それを説明するには釘とビスの特性を説明しなければなりません。

 

①打ちやすく抜けやすい「釘」

まず釘について考えてみましょう。

 

釘はいたってシンプルです。 

金槌で頭からカンカン打ち込んでいくだけですから。

 

しかしシンプルが故に致命的な欠点があります。

それは抜けやすいということ。

 

木材を釘でつなぎ合わせた場合、つなぐ力と同様に引き抜く力が発生します。

通常であれば重力などの荷重で抜けることありませんが、釘は突発的な下からの突き上げでいとも簡単に抜けてしまいます

大きな地震を想定してもらえれば分かりやすいですね。 

 

金槌でスルッと入るということは、抜けるときもスルッと抜けるということ。

片方向から打った釘に対して逆方向への力がかかった場合、側面の摩擦係数が0に等しい釘に抵抗する術はありません

 

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②打ちやすく抜けにくいビス

 

次にビスについて考えてみましょう。

先ほども述べたようにビスはインパクトドライバーや、もしくは普通のドライバーを用いて打ち込みます。

 

この「ドライバーを使わなければ打てないという点が肝になります。 

釘との決定的な違いは打ち込むのに「回転の力」が必要だということです。

 

打ち込むのに回転が必要ということは、引き抜くときも回転させなければならないと同義です。

地震などの突き上げが仮にあったとしても、回転の力までは再現性がありません。

 

側面がツルツルな釘に対して、ネジ山(溝)があるビスは垂直方向ではるかに抵抗力があります

このネジ山が木材に引っかかり、引き抜きを防止してくれるのですね。

 

 

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③折れやすいビス

 

さて、ここまでの説明で「ビス > 釘」の図式が成り立ってしまいました。

しかし何事も一長一短。ビスに関しても同様です。

 

ビスの欠点は側面からの力に弱い、つまり切れやすいということ。

 

ビスも釘も細さは同じです。

しかしビスはネジ山をつけるため太い細いが交互にやってきます。

この細い部分が側面からの荷重を受けた場合、ポキっといってしまうんですね。

 

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翻って釘はどうか?

 

想像してみて下さい。

釘が切れているイメージってほとんどないと思います。

 

釘は折れ曲がるんですね。

ナカ折れしない限り、接合は何とか保たれている状態です。

 

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まとめ

 

まとめに入ります。

 

釘とビスの使い分け。

それは接合後の荷重がどの方向でかかるかを踏まえれば、自ずと決まりそうです。

 

先ほどの図解を前提として、

・釘であれば←・→(釘に対して水平)

・ビスであれば↑・↓(ビスに対して垂直)に

 

それぞれ荷重のかかる場所に各々打ち込んでいけば、切れたり抜ける心配は少なそうです。

もちろんこれはあくまで理想であり実際は施工順序大工さんの技量などが大きく関わっているのでしょうが、 基本として押えておく分には問題ないでしょう。

 

以上、釘とビスの違いでした。

 

 

おわりに

 

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いつもご覧になっていだたきありがとうございます。 

 

余談ですが、我が家にGoogleホームがやって来ました!

 

今のところ活躍の場は限られていますが、テレビの消灯などを声だけでやってくれるのはやはり便利です。

子供も不思議そうに色々語りかけては返答を楽しんでいます。

 

これが今後あらゆる家電につながっていくのだと思います。

具体的には照明やルンバなどでしょうか。

 

ますます人間がダメになってしまいそうです。笑 

 

それでは!