皆さん、こんにちは。
今年も残すところあと数日ですね。
同時に私が旦那さん夫婦の設計事務所にお世話になる日も残り2,3日。
そこで今回は「設計事務所がどのように仕事をもらうか?」というところを簡単に説明しようと思います。
建築業界ではまだまだ初心者の私です。
業界に馴染みのない方と同じ目線で説明できればいいのですが...
それではいきます。
まず設計事務所にはどんな人がいるの?
皆さんは設計事務所と聞いてどんなイメージを持ちますか?
・お金持ちしか相手にしない
・気難しそうな先生がいそう
・オシャレと言いながらヘンテコな家を作る
・お客さんの要望は聞き入れない
だいたいこんなところでしょうか。
世間で語られる建築家像はこういったものがオーソドックスでしょうね。
これは半分正解で半分間違いです。
もちろん世の中にはこういった建築士もいるかもしれません。
学生時代に有名はコンペの賞を取ったなどで力を示し続け、独自のパイプを持っている人ならばこのような姿勢も可能でしょう。
しかしそのような人は一握りです。
今では設計事務所も規模の大小はあれど数多く存在しています。
設計士の理想の建築だけを追い求め、お客さんを軽視にするような事務所はどんどん淘汰されてきました。
ましてや現在は景気の影響もあり住宅の新築件数もどんどん減少しているので、完全に買い手市場となっています。家のオーナーは業者を選び放題。
そんな環境にあるため設計事務所もお客さんの要望に応えようと必死です。
家を作りたいというお客さんを手厚く扱うことはあっても、ぞんざいに扱うことはほとんどないと言っていいでしょう。
お客さんが設計事務所に対して身構える必要は全くありません。
気になる方はぜひお近くの設計事務所の門を叩いてみてはいかがですか?
では本題に入りましょう。
設計事務所はどうやって仕事をもらうのか?
大まかに分けて二通りあります。
それは①コネと②オープンハウスです。
あれ、意外と地味だ...
そう思った方、その通りだと思います。
私も旦那さんにこの話を聞いたときは「コネとか...」と思ってしまったりしています。
ただ設計事務所のほとんどが個人ないしは少数体制ですので、営業の人間を置く余裕がありません。(おそらく置きたいとも思ってないでしょう。)
独立したての頃に純粋な設計の仕事がある人は稀です。
そこで頼るのはまず近しい身内の人間になってきます。
①コネ
例えば身内が家を建てるという話があがっていたら、その設計をさせてもらいます。もちろん場合によっては設計料すらもらえないでしょう。
それでもまず優先することは、自身が設計したと胸を張って言える建築を作ることです。
それが次の②につながってきます。
また先ほど、「純粋な設計の仕事」という書き方をしましたが、設計事務所にも下請けの仕事というものが存在します。
これもまた話が長くなってしまうので別の機会にご説明させていただきます。
②オープンハウス
この言葉時代はご存知ですか?
私は最近知ったのですが、いわゆるハウスメーカーの「住宅展示場」のようなものです。
①で無事に竣工した建物をお披露目する場になります。
※竣工とは、建築工事が完了した状態のことを意味します。
もちろん家のオーナー(いわゆる施主)の許可を得た上で、一般の方を完成した建物に招待します。
(HPやチラシなどで告知を行いますが、これも設計士自身でやることが多いでしょう。)
ここで初めて設計士が営業の機会を得られます。
自身の設計した建物に共感してくれるお客さんを見つけ出すことができればベスト!
ここで何の収穫もない場合、また①に逆戻りする可能性が出てきます。
つまり①→②→②→②...のサイクルで仕事を回すことができれば理想。
①→②ときて①に戻ってしまいますと、また①から仕事を見つけ出さなければなりません。
しかしそうは言っても現実は思う通りに仕事が取れないときもあります。
下請けの仕事をやらざるを得ない時もありますが、それでも①や②で自身の設計した建築物を増やしていくことは、それだけ実績が増えていくことになります。
街中のお洒落な建物になっていればそれだけで宣伝の材料になりますし、HPにも施工事例として掲載されていくでしょう。
余談ですが、建築素人の私のいま現在の良い家の見方は、
「本物の素材を使っているかどうか?」です。笑
旦那さん曰く良い建築家は、素材をはじめ’本物’にこだわるそうです。
窯業系サイディングを全面に使っていたり、庭のない家など
まさに「ハウスメーカーが作りました!」みたいな戸建てには正直住みたくありませんね...。
※窯業系サイディングの例(継ぎ目を見ればすぐわかります。)
少し話が脱線してしまいましたが、「設計事務所の主な仕事のもらい方」をご説明させていただきました。
これはあくまで一例ですので、中にはもっと独創的な方法で仕事を取っている方がいるかもしれません。
そういったケースがあればまたご紹介したいと思います。
それでは。