皆さん、こんばんは。mitsukiです。
職業訓練校に通い始めて本日でちょうど一週間。
この一週間は木材加工のやり方をひたすら学んでいました。
具体的には木材の切り方。
皆さん、大工と呼ばれる人々がどのように木を切っているか、正確にご存知ですか?
よくよく考えてみると、確かに木を切る前のことなど気にしたことがなかった...
墨付けと呼ばれる作業
私も訓練校に来て始めて知ったことですが、木材は切る前に墨で線を引きます。
このように木材をぐるっと一周回るように墨で線を引いていきます。
線を引く様子はこんな感じです。(画像は拝借させてもらいました。)
主には墨差しと呼ばれるペン状のものと、差金(さしがね)と呼ばれる大工さん必須の定規、そして墨つぼという墨がストックされている容器を用います。
この墨付けという作業が非常に重要であり、いくらノコギリを使用した加工が上手であっても、誤った線が引いてあればすべて台無しですよね。
基本の基であると同時に、大工さんの腕前が問われる部分であるのです。
そのため昔は大工の弟子が線を引き、棟梁(現場で一番偉い人)が弟子の引いた線をチェックするという工程で作業をしていたそうです。
部下が作業し、上司がチェックするという今と変わらない流れですね。
そうして引いた墨による線をもとに、次は加工に入ります。
鋸(のこぎり)の種類
鋸は主に2種類あります。
それは、
①木材の繊維方向に切る縦引きと
②木材の繊維方向とは垂直に切る横引き
です。
良い画像がありましたのでまたまた拝借させてもらいました。
説明すると長くなりますが、要は縦引きは繊維を裂く切り方をします。
普通に繊維を横断する切り方よりも省力化ができると実感しました。
そうして一週間、必死に墨付け&加工の練習をしたため筋肉痛がツラいのですが、なんとハイテク化の現代ではプレカットと呼ばれる技術が主流となっております。
工場で予め機械加工をしてしまうんですよ。
それを現場に搬入し、大工さんは組み立てるだけ。
だからプレ(事前に)カット(切る)
そのため、昔ながらの大工仕事というものは年々減ってきているようです。
それが良いことばかりではないことが世の常...
またこの点については詳しく記事にしたいと思います。
それでは。