皆さん、こんばんは。mitsukiです。
前回は基礎の説明をさせていただきました。
今回はその基礎の上にくる土台について、説明したいと思います。
土台の役割・その1
土台とは、基礎に乗っかる水平な材のことを指します。
ここでまたイラストを拝借してまいりました。
写真の通り、基礎→土台→柱という順で上部に上がっていきます。
土台は基礎と柱をつないでくれる役割を果たしているのですね。
ところで、この中に見慣れないワードがあります。
そう、アンカーボルトです!
アンカーボルト
アンカーとは日本語で船の錨(いかり)を指します。
船から港に垂らし、船が沖に出ないよう固定するものです。
イメージとしては以下のイラスト。
日本ではリレーの最終走者のこともアンカーと言いますね。
アンカーとは要は物体のお尻の尻尾だと思ってください。
例えば犬の尻尾をつかんだら、犬はそれ以上前に進めなくなりますよね?
同じようにアンカーボルト基礎から土台をつかんで、建物全体を固定する役割があります。
これが土台の役割のひとつ目になります。
ではもう1つは?
土台にはこれと同等もしくはそれ以上に重要な役目があるのです。
土台の役割・その2
土台には柱1本1本の荷重を均一にならす役目があります。(ここ重要!)
ここを丁寧に解説すると、
まず柱それぞれの荷重は同じではありません。
当然ですよね。
荷物がたくさん置いてある倉庫のような部屋もあれば、布団しか置いていない寝室のような部屋もあります。
このバラついた荷重がそのまま基礎に伝わるとどうなるでしょう。
そう、家が傾くのです!
わかりやすくイラストを描いてみました。
左のように部屋全体がバランス良く荷重を伝えていれば問題ないのですが、
右のように一方に力を入れた場合、足にある板は傾きます。
家にも当然同じことが言えます。
このようにバラついた荷重をならすためにも土台という存在は非常に重要なのです。
傾いた家…
最近某マンションでも問題になりましたが、傾いた家なんて誰も住みたくありませんよね。
間取りの良し悪しや設備の優劣はありますが、それらすべては家が水平という前提の上に成り立っています。
だから何事においても土台は重要と言われるのですね。
普段は目立たないけれどなくてはならないもの。
それが土台です。
訓練校で残る作業は柱の加工ですね。
柱の加工が完了したら、いよいよ建て方に入ります。
※建て方については下記の記事で説明しています。
次回は柱の説明をしたいと思います。
それでは。