皆さん、こんにちは。mitsukiです。
本日は職業訓練33日目。
以前組み立てた土台に柱を加えていきました。
そこで今回は柱の説明になります。
基礎 → 土台 → 柱 と順調に来ていますね。
それではここで柱のことわざをひとつ。
「松の木柱も三年」
<意味>
その場だけを切り抜けるなら、どんなものでも役に立つというたとえ。
腐りやすい松の柱でも三年くらいは持つということから。
勉強になりますね~。
建築には日常的に使われている用語も数多くありますから、こんな感じでことあるごとに紹介していけたらいいですね。
読んでくださっている皆さんにせめてものメリットを。
それでは柱について。
柱の役目
柱の役目は以下の二つに尽きます。
①屋根や2階からの垂直な重さを土台に伝える
②壁を支えること
細かい点をあげたらキリがないですが、主にはこの二つです。
①については基礎・土台編で繰り返し言及してきたことですね。
これらの部材が連携して建物の重さを地盤に伝えることで、安定した建築が出来上がります。
②についても簡単にイメージできそうですね。
壁をそのまま立てかけてもただの板。
柱に固定することで初めて強さ(剛性)が生まれます。
(少し余談になりますが、柱が必ずしも建築に必要なのか?と言われれば、その答えは「No」になります。
例えば壁で家の強度を保つ工法があります。
段ボール箱などは柱はないけれど箱として成り立っているものがありますよね。あのようなイメージです。
こういった建築は大工的な木材加工の手間を必要としないので、その分コストを抑えることができます。
その影響もあり、近年では日本的な建築は現状傾向にあるようで...
このあたりの内容はまた掘り下げたいと思います。)
柱の種類
また柱にもいくつか種類があり、構造的に必要な柱とそうでない柱があります。
大まかに分類すると、
1.階数をまたいで家を四隅に立てる柱
…通し柱
2.各階で上下の梁と土台を繋いでいる柱
…管柱
3.壁の下地となる柱
…間柱
となります。
イメージとしては↓のイラスト。
構造的な重要度で言えば、1>2>3となります。
なぜここで「構造的」という言い方をしたか。
それは皆さんのお住まいにも少しだけ関わりがある話だからです。
例えば家をリフォームしようとしている方!
(戸建てでもマンションでも)
賃貸でもリノベーションという言葉が知られて久しい昨今。
家もただ建てて→壊して→新築、という流れではなく、既存住宅を再生させる動きが出てきています。
これから家を建てようとしている人も、選択肢のひとつとして一度は考えるべき手段でしょう。
そのとき、構造的に重要な部材ほど替えるのにコストや手間がかかります。
人間に置き換えたら、土台や通し柱、管柱は骨みたいなもんだと思って下さい。
間柱はその周囲を覆う皮膚です。
スリ傷を負ったら痛いですよね。
でも骨折となった痛いのレベルが違います。
住宅をリフォームするにも骨折をしてまで替えたい部分があるのか、スリ傷程度で治せる問題なのかでコストがだいぶ変わってきます。
どこが構造的に重要な部材なのかは専門の人が図面を見ればすぐにわかりますので、気になる方は図面を引っ張り出してみてはどうでしょう。
(私も実家に図面ある?と聞いたらすぐに出てきました。笑)
以上、柱の説明になります。
今回はここまで。
建築は身の回りに溢れています。
外にあるもの全てが建築物です。
毎日が勉強ですね。
ご覧にあっていただきありがとうございます。
それでは。