皆さん、こんにちは。mitsukiです。
最近は職業訓練での体験記事がやや少なかったですね。
私が売りに出来る数少ない貴重な体験ですので、後世のためにもしっかりと記録しておかなければならないところです。
そんな職業訓練ですが以前まで行っていた実技は無事終了し、住宅を作る上での基礎は一通り学ぶことができました。
今回は実技の後に続く座学の説明を簡単にしたいと思います。
なぜ簡単にかといいますと、
ただでさえ座りっぱなしで比較的退屈な座学…
文字に起こした所で皆さんを楽しませられるとは思えないのです…
それではいきます。
模型作り
こちらは以前、別記事でもご説明しましたね。
いわゆる「建築模型」と呼ばれるものです。
設計士といえばまずこちらをイメージされる方も多いのではないでしょうか。
それだけ広く認知されていると言えますし、やはり手先を器用に動かせる象証でもあるので設計士さんの証とも言えますね。
職業訓練では実技で建てた住宅を1/50スケールで作成しました。
僭越ながら私の作品はこちらです。
オープンデスクにも行っていたこともあり、比較的上手に作ることができたのではないか?と思っています。笑
今でこそ3Dプリンターなどで自動作成することもできるようになりましたが、実際に手を動かして考えるという行為は脳科学的にもとても有効だそうです。
かの有名なスティーブ・ジョブズも十八番と言えるプレゼンを考えるとき、まずは紙とペンだけで構成を考えていたとか。
それだけ手を動かすことは良いアイディアを生み出すことにつながるのですね。
機械だけを駆使した頭でっかちな建築士にはならないように気をつけたいです。
製図
こちらは図面を手書きで作成する講座でした。
今でこそパソコン全盛期といえる時代ですが、そうなったのはつい最近のこと。
一昔前までは製図台と呼ばれる台をすべての建築士が使用しており、そこに大きなA1やA2サイズの大きな紙をひいて図面を書いていました。
その名残が今も授業として残っているのですね。
こういったものですね。(画像は拝借しました。)
PCでやるならもう授業で必要ないのでは?と思う方もいるかもしれませんが、私なりに納得できる理由があります。
まずひとつ目は、一級建築士や二級建築士の試験には「製図」の科目がありますが、こちらは手書きでの回答を要求しています。
つまり試験上でも製図台の前で定規と鉛筆を駆使して書かなければならないのです。
試験がこうなっている以上、学校もそれに沿ったカリキュラムを組まなければなりません。
ふたつ目は、事務所での仕事で感じるのですが、この業界はつくづく「紙の世界」だと痛感します。
業者との打ち合わせも図面を印刷して行いますし、図面の納品もPDFだけではなく紙も打ち出します。
それもそのはずで現場に関わる大半の業者の方は現場でPCを広げている余裕なんてありませんし、すべて紙に書かれていることで確認を行っていきます。
設計業務は割とデスクワークが多いですが、他の業者はそうはいきませんからね。
また仕事をする上で過去の図面を引っ張りだして再度PCで図面をおこす、といった作業も多いです。
リフォーム・リノベーションなどの業務はその最たる例ですね。
なので授業の段階からこのように紙と触れ合うことはとても有意義なことだと感じます。
(私もこの歳になって初めてA1~A3のサイズを知りました…)
CAD
こちらは製図のパソコン版です。
建築に限らず、設計などで図面を作成する業務はすべてこのCADと呼ばれるソフトを使用します。
ちなみに正式名称は「Computer Aided Design」
直訳で「デザインを助けるコンピュータ」です。そのまんまですね。笑
こちらは事務所ごとに使っているソフトがある程度分かれます。
大きく分けて3種類でしょうか。
1.AutoCAD
→公的な設計業務でよく使う(有料)。Win系
2.Vectorworks
→オシャレな事務所がよく使う(有料)。Mac系
3.Jw_cad
→ほとんどの設計事務所が使っている(無料)。Win系
ちなみに私の事務所はJW_cadです。|||Orz
フリーソフトに文句は言えませんが、使っているうちにやはり不満も出てきます。
あんなことできないのかな?こんなことは?と調べると大抵有料ソフトにしか実装されていない機能だったります。羨ましい限りです…
話が脱線しましたが、職業訓練で使うソフトはもちろんJW_cad。
先生が懇切丁寧な指導をしてくれます。
訓練生の中にはPCとは無縁の職業で働いていた方もいるので、本当に一から教えてくれます。訓練校さまさまですね。
雇用保険のありがたみを実感します。
法規
こちらは眠気との戦いになりますが、建築士を目指す上で避けては通れない茨の道です。
法規とは簡単に言えば、建築基準法を学ぶこと。
もう少し具体的に言えば「その土地にどんな建築物を立てていいか定義するもの」です。
例えば住宅街のど真ん中に高層ビルを建てることは難しいですし、お隣さんとの境界線ギリギリに長時間日陰を作るような建物を作ってはならない、などすべて建築基準法に明記されています。
法規ではその中でも特にメインとなる項目を重点的に学習します。
楽しい!といえる学習内容ではないですが、これを勉強することで町並みの由来というものがわかってきます。
というのもすべての市町村は都市計画に則って計画されています。
都市計画とは、自治体が定めた「あそこは住宅地にしたい」「ここは商業地区にしよう」などといった情報を記した地図のことです。
こちらは市町村のHP上で閲覧することができます。
勉強を続ければ将来的に地価が上がる地域などもわかるかもしれませんね。
おわりに
今回は2ヶ月間の座学を駆け足でご説明してしまいました。
詳しく書けばもっといろんなことをしてますが、なかなか記事にしにくい内容です。
何より読み返してみると文字ばかりでつまらない…
もう少しブログを面白くすることも意識していきたいですね。
いつもご覧になっていだたきありがとうございます。
それでは。