皆さん、こんにちは。mitsukiです。
更新の遅れを取り戻そうと必死です。笑
先日お話にあげさせていただいた「BIM」
投げっぱなしは気持ち悪いのでざっくりとした概略だけでもご説明したいと思います。
なるべく専門的にならないよう簡単に説明しますので是非最後までお読みください。
建築の前提
まずBIMどうこうの説明をする前に、建築の前提を問いたいと思います。
建築っていう言葉は小難しい感じがするので、ここでは家をイメージしてください。
建築の前提…
それは三次元で成り立っているということなんです!
至極当然のことですよね。
言われんでもわかるわ!とお思いかもしれませんが、建築業界は永らくこの問題と戦ってきました。
「なんで?
三次元なら最初から三次元で考えればいいじゃん!」
私も事前知識がなければそう考えていたと思います。
しかし今ではいっぱしの設計士見習い、問題の根源がわかりました。
それは建築の世界が、古来からほんの数年前まで図面で情報の伝達を行っていたからです。
図面
そもそも人間が誕生して現代までの数千年間はずーーーっとコンピュータもなかった時代です。
そのため優秀な建築士が頭の中でいくら三次元の立体的な建築を生み出そうと、それを表現するには紙の上に二次元の絵を書くしかありませんでした。
この表現方法が図面になります。
図面については以前、別の記事で掘り下げて書きましたが、まさにこれです。
従来の設計手法では目的ごとに建築のある断面を切り取り、それに応じた図面を一枚一枚書いてきました。
断面というとわかりづらいかもしれませんが、例えば1階や2階の間取りの図面や、例えば照明の位置だけを表現した図面などがあげられます。
こういった図面を一枚一ずつ積み重ねていき、ひとつの建築物を表現していたのです。
(これにより生じる問題点はまた後日。)
このご時世になんという重労働でしょう。
そこに救世主があらわれます。
BIMの登場
こうした従来の建築手法に疑問を持って立ち上がった人々がいました。
「建築は三次元!
だったら最初から三次元で考えようよ!」
こうした考えから生まれたツールがBIMになります。
正式名称は
Building Information Modeling
(ビルディング インフォメーション モデリング)
要は、せっかくこれだけコンピュータが発達したんだから、建築業界もいい加減CG的なの使おうぜ!
というツールになります。
これはPC上でいきなり建築物(の3Dモデル)を作り上げてしまうという、とても画期的な手法です。
つまり建築をキャベツに例えたとして、
従来であればキャベツの千切り(図面)からキャベツを形作るのに対し、BIMではPC上でいきなりキャベツを作り上げるということ。
つまり従来の設計手法とは180度設計プロセスが変わってしまったんです!
いやでもキャベツの千切りからキャベツを作ってた従来のやり方の方が不自然じゃね?
と思うのは私だけでしょうか。
より自然な設計手法に近づいたと思うのですが、なかなか普及には至っていないようです。|||Orz
このあたり複雑な事情が絡んでいるようでまた後日説明します。
おわりに
いつもご覧になっていだたきありがとうございます。
BIMというとても素晴らしいツールが日本に出現して早5年以上経過しているようです。
にも関わらず全く普及していない現状に私は失望しています。
こんな状況はさっさと打破して、良い仕事をしていきたいですね。
それでは。