皆さん、こんにちは。mitsukiです。
またまた更新が遅れてしまいました。
定期的にアクセスして頂いている方、申し訳ありません。
仕事の多忙さに加えてメンタル的に心労が酷く、少しピンチな状態です。
やっぱり仕事って大変。
人から何か言われるってなかなか耐性が付かないですね~。
頭では平気平気!って考えてても心に嘘は付けません。
このまま鬱になるとか本当に洒落にならないのですが、私見では「鬱になるなる」言っている内はまだ大丈夫だと思うのでしばらくは耐え忍びます。
さて、最近痛感していることは業務における設計業務の煩雑さです。
私を含めた世間一般の方が抱いている華やかなイメージとは裏腹な現実に、日々打ちのめされています。
そんなわけで今回のテーマはこれ。
「法律と設計」です。
建築設計と言えば
皆さんはこの仕事にどんなイメージを抱いているでしょうか?
模型を作って~、お施主さんと打ち合わせして~、オリジナル家具の製作して~(匠的な)
そんな世界はホンの一部です。
私個人としては模型を作ってる暇があったら帰りたいです。
現実はもっと地味。
大体は法令集を片手に、法的にいいの?悪いの?をチェックしているような仕事です。
なんでそんな地味なことをしなければならないかと言えば、世の建物は全て建築基準法に則って建てなければならないからです。
当たり前のことですが、まずその大原則があります。
どんなにオシャレでイケてるナウい建築を思い付いたとしても、それが法律に反していたら建てることが許されないんですね。
(この「法律に合致していること」を行政に証明する作業を「確認申請」と言います。詳しくはまた別の機会に。)
それだけ建築と法律は切っても切れない関係にありますし、設計士として良い設計ができることと法律を把握していることは同じぐらい大切なことなんです。
例えば打合せにて
お施主さんと打ち合わせをします。
たくさん話をして色々なアイディアが出て、お施主さんはテンションMAXになりました。
でも後日設計士さんから連絡が来て、「法的にアレは出来ませんでした、コレも法律に反してました。」なんて言われでもしたら、もう建てる気分も削がれますよね。
そういったことを未然に防ぐためにも、設計士さんは建築基準法やそれに関連する法律の大筋ぐらいは頭に入れておかなければなりません。
(関連する法律とは施行令や消防法などです。これはまた別の機会に。)
建築士試験でも「法規」というカテゴリで、点数的にも大きな比重を占めています。
試験に合格するにはこんなことも勉強しなければならないんですね~。汗
でもそれだけでいいものか
さてここまで法律の重要性を説いてきましたが、同時にそこまで比重を置くべきではないのではないか、と疑問を抱いているのもまた事実です。
私はまだ新米中の新米なので声を大にして言うことは出来ないですが、試験でそこまでガッツリ法律の勉強をする必要はないと思っています。
というのも法規の試験では法令集の持ち込みがOKなんです。
(法令集というのは↓のような分厚い本です。)
???
素人の私が初めてこの事実を聞いたとき、全く理解できませんでした。
法律の試験なのにその答えが載っている本を持ち込んで良いんです。
要は算数のテストで電卓を持ち込んで良いと言っているようなものなんです。
要は漢字のテストで辞典を持ち込んで良いと言っているようなものなんです。
意味なッ!
これが率直な感想です。笑
ただ苦労して資格を取った人はこう言うんですよ。
「1問ごとに法令集を引いている時間なんてないんじゃ。だからしっかり勉強しなきゃいけないんじゃ。」
でも問題はそこじゃないんですよね。
私が言いたいのは現代人がそこに注力する必要はほとんどないんじゃない?ってことです。
法規なんてチェックリスト形式で判定していけば誰でも同じ答えにたどり着くものです。
この「誰でも」ってのが肝で、つまり機械でも同じ答えにたどり着けるんです。
それこそAIなどの技術が盛んになれば、法規的に合致しているかどうかを判定してくれるソフトなんていくらでも出てきますよね。
なので最初にも言いましたが、現代人がこの法規の部分でウンウン悩む必要性は今後どんどん減るのではないかと思います。
それよりもデザイン的・都市計画的に優れた建物を生み出すことに力を入れた方がよっぽど有意義だと思いませんか?
おわりに
今回は建築における法律について現時点での意見を述べてみました。
ご覧になっている方には十分すぎるほど伝わったかもしれませんが、正直毛嫌いしています。笑
でもその理由を考えたとき、自分でもなるほどと思う理由が見つかりました。
それは法律という過去の延長線上の代物で物事を捉えていたら、新しい発想やイノベーションが生まれにくくなってしまうのではないかと思ったからです。
決められた枠組みから出発したものはどうしても縮こまったものになります。
それよりも枠組みを気にせず検討を始めて、それをどうにか既存の法律に合致させていく方がイノベーションが生まれそうです。
そうやって試行錯誤していく下地がいまの建築士制度にはないと思います。
なかなか既存の風習を変えていくことは難しいですが、世論を味方にして風向きを変えていきたいですね。
いつもご覧になっていだたきありがとうございます。
それでは。