皆さん、こんにちは。mitsukiです。
少し遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。
今年1年もよろしくお願い申し上げます。
さて最近では仕事で建築の法規を扱うことも多くなり、今後は勉強&アウトプットも兼ねて記事にしていきたいと思います。
そんな今回のお題は「部屋の定義」です。
普段何気なく過ごしている家のリビング。
でもそんな部屋もある条件のもと成り立っています。
部屋とは
まず部屋の説明から入ります。
wikipediaによると部屋はこのように定義されています。
部屋(へや)とは、壁、間仕切り、襖、床、天井などで仕切られ、生活の場などに用いられる、住居などの建物内部の隔てられた一空間のこと。部屋の中を室内、外を室外という。
ふむふむ。
つまり難しいことは考えずに建物内部の区切られた空間として捉えれば良さそうです。
ここまでが一般的な部屋の定義になります。
しかし建築基準法ではこれをさらに2つに分類しなければなりません。
それは「居室」か「室」かです。
居室とは
少し「?」な名前が出てきました。
しかし聞きなれないだけで意味はいたって簡単。「居る部屋」です。
居室とは「常に人がいる」ということを意味するんですね。
反対に「室」は居室ではない部屋になります。
人が居るか居ないかで部屋を分類しています。
なぜわざわざそんな分け方をするのか?
その答えはざっくりと言えば「健康を害さない部屋にするため」です。
排煙・換気・採光
健康を害さないという意味は少し曖昧ですが、建築基準法的に居室には主に3つの条件がこの居室には付いて回ります。
それがこの排煙・換気・採光です。
居室は人がいることが前提にあるので、人々が居る間にその健康を害してなりません。
例えば、火事の被害を最小限にするために排煙、空気が淀まないように換気、日中は光を浴びれるように採光、とそれぞれの目的に応じて必要な窓の面積があります。
もう少し詳しく説明するとこれらの条件をクリアするために「その部屋の面積の何割分だけ窓(開口部)をつけなさい!」という規定です。
その割合の内訳は省きますが、例えば「1/10の規定であれば10㎡の部屋面積には1㎡の窓が必要です」と、そんな具合です。
いま実際に皆さんが居室に類する部屋にいるとすれば、それだけの窓が部屋のどこかで確保されています。
建築基準法としてはそのような形で人々の健康を担保しているのですね。
部屋の面積
さて、このような形で部屋と窓は密接な関係にあることがわかりました。
ここでひとつ設計業務に絡めた話をすると、部屋の面積はやたらめったら大きくすべきではないということが言えます。
それはなぜかというと、部屋の面積を大きくすればするほどそれに比例して必要になる窓の面積が大きくなってしまうからです。
先ほどの1/10の規定も、10㎡と20㎡では必要な窓の面積が倍になってしまいますよね。
お施主さんの要望でリビングを多く確保したが窓がめっちゃ必要...ってなったら目も当てられません。
一般的に考えたら窓が大きい(多い)ことは良いことかもしれません。
開放感は出ますし、外の景色もよく見える。
しかし現実問題として窓の面積を大きくすればするほど、まずコストに跳ね返ってきます。
ただの壁と窓を組み込んだ壁を想像すれば、1m当たりの壁の単価が上がるのは容易に想像できますよね。
またエコや光熱費の面から言えば、当然断熱効率は下がります。
窓があることで冬は日差しを取り込めますが、夏は日射で悲惨です。
窓は壁と異なり外気の影響をもろに受けるため、エアコンで調節した室内の空気が外気と相殺されやすくなってしまいます。
このように健康を害さないために必要な窓ですが、付けすぎも返って良くない...
部屋面積と窓との折り合いを上手くつけることも設計者の腕も見せどころですね。
おわりに
皆さん、いかがでしたか?
今回は初めて法規を本格的に取り上げて見ました。見ましたが...
つまらない!笑
法規を扱うと小難しい話が多くなりますし、数字もたくさん出てきちゃう...
この辺はまだまだ文才がないことが原因でしょう。
事柄を抽象化して、誰でもわかる内容で説明していきたいですね。
いつもご覧になっていだたきありがとうございます。
それでは。