建築士になるまでに

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「けんちく」のプロを目指して

タバコのポイ捨ては罪なのか

皆さん、こんにちは。mitsukiです。

 

今のご時世、喫煙者にとっては生きづらい世の中になりました。4月からは飲食店も全面禁煙になり、たとえ喫煙所で吸っていてもなぜか白い目を向けられる。まあ理由は明白ですが。副流煙もそうですが喫煙者のマナーがあまりにも悪いからです。特に排水溝(側溝)を灰皿だと認識しているアホが多すぎます。 

 

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排水溝のその先へ

 

そもそも排水溝はどこに続いているのでしょう。地域にもよりますが大抵の場合、下水道につながっています。下水道とは家庭から出た雑排水・汚水を流す管です。代表的なものはウ◯コですね。つまりタバコをポイ捨てする輩は、見方を変えれば排水溝に野糞をしていることと同義。こんなことを平気で行う異常者を見たら迷わずゆーてゅーぶに投稿しましょう。タバコのポイ捨てはれっきとした軽犯罪なので、善意にみなぎっている誰かが警察に通報してくれます。ネット社会恐るべし。

 

 

下水道とは

 

さて前置きが長くなりましたが、せっかくなので建築を絡めて考えてみます。一般的に下水道は道路の下を流れています。地下に埋まっているのです。各家庭は洗剤で使った水、シャワーで浴びた水、ウ◯コや尿などの汚水を排水桝という収集器に集め、これを下水道を接続にすることで排水が成されています。私達が普段から生活排水について特に意識することなく生活できているのは下水道のおかげです。下水道は最終的に下水処理場という大型の浄化センターにつながっており、この施設で汚水や雑排水は浄化され、晴れて河川や海に放流されるという流れです。私達が毎月払っている水道料金はこれらの設備を維持するために徴収されています。浄化センターを稼働するにも、道路に下水管を埋設するにも費用がかかりますからね。もちろん水道管が破裂したときも。ちなみに台風や大雨で雨量が増え、下水処理場の処理能力をオーバーした場合、雨水は直接河川へ放流されます。だからタバコのポイ捨ては本当にいけないこと。今すぐ止めましょう。

 

下水道の普及率

 

実は都会にお住まいの皆さんはあまりご存じないかもしれませんが、この下水道は必ずしも全国すみずみに普及しているわけではありません。下水道の一般的な普及率は7割程度に留まり、地域ごとにかなり差があります。例えば東京などの都市部はほぼ100%なのに対し、徳島県では20%にも及びません。下記のリンクに各都道府県の下水道の普及率と全国平均がわかりやすく出ているので、興味のある方はぜひ。

浄化槽とは

 

下水道が来ていない地域があることがわかりました。その場合はどうすればいいのでしょう。いくら下水道が通っていないからといって、ウ◯コを直接側溝に放流するわけにはいきません。それこそタバコのポイ捨てと同罪、もしくはそれ以上の罪です。ここで先人は知恵を絞りました。「大型の下水処理場が作れないなら各家庭で浄化してもらおう」。そうして生み出されたのが「浄化槽」という設備です。文字通り"浄化"する"槽"です。下水道が通っていない地域では各家庭にこの浄化槽が設置されています。さきほどの排水桝の代わりに敷地内にタンクを埋設し、そこに汚水や生活排水を溜め込みます。タンク内に生息する微生物の働きによってこれら生活排水を浄化・分解してもらい、きれいになった水を側溝に放流するという仕組みです。なんとバイオテクノロジー。この浄化槽のおかげで下水道がない地域でも人々は生活を送れています。ちなみに浄化槽の場合、下水道料金の代わりに年1回くらいで浄化槽使用料というものを支払い、行政の指定業者に点検・清掃してもらいます。

 

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(出典:香川県廃棄物対策課)

 

汲み取りとは

 

下水道でも浄化槽でもないケースが存在します。驚きですね。「汲み取り」と呼ばれる方法です。要はボットン便所のこと。各家庭に浄化槽と同じくタンクを埋設し、汚水や雑排水を溜め込んでおきます。バキュームカーと呼ばれる汲取業者が月1回程度の頻度で各家庭を巡回し、溜め込んだ汚物を吸い出してくれるという仕組みです。過酷なお仕事ですね。ゴミ収集車もそうですが人がやりたがらない仕事をする人にこそ高い報酬が支払われるべきですね。

 

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まとめ

 

下水道があって当たり前だと認識している方は多いです。実際のお客さんも浄化槽について説明すると驚かれる方もいます。特に新しく土地や家を探している方には、検討している地域に下水道が通っていないケースもあるでしょう。今まで下水道だった方にとっては浄化槽と聞くと若干の抵抗があるかもしれませんが、一度住んでしまえば下水道と何ら変わりありません。下水道料金と浄化槽使用料の比較も求められますが、業者によって金額も異なりますしトータルでトントンになるような費用なので、郷に入っては郷に従え、浄化槽にしてしまいましょう。お隣さんもきっと浄化槽です。

 

 

おわりに

 

いつもご覧になっていだたきありがとうございます。 

サラメシで新入社員特集をやっていました。毎年新人が入る会社は本当に羨ましいです。設計事務所には無縁の話なので。これは根本的に設計事務所が儲かっていないのが原因なのでしょう。それでも割り切って貧乏暇なしで設計し続けるか、別の業態を考えて稼ぐ力を身に付けるか。どちらかに特化しないとこのままでは設計業界全体がジリ貧です。少なくともフレッシュな人材はまず来ないでしょうね。微々たるものでも何か後世に道筋を示さなければと思う今日このごろです。

それでは。